パパ活アプリ

出会い系でセフレ探し
およそ10年以上ぶりに、初恋の人と同窓会で再会した。あの頃は高校生だった僕たちも今はすっかり成人して社会の歯車である。
急速におじさんおばちゃん化した連中もいれば、当時のあどけなさがいまだに残っている人もいる。そして、彼女は後者だった。
「店でお酒や煙草買う時、年齢確認されることがあるよ」と、彼女は笑っていた。僕が好きだった高校生の頃とほとんど変わっていないのだから、それも頷ける話だ。
周りを見渡してみると、急速に老化を感じさせる連中は、男性も女性もだいたいが既婚者だった。結婚は人間を疲弊させていくのだろうな、と、未だに奥さんやカノジョの類はいない僕にはそう思える。僕も際立っての老化を感じていないのは、未婚だからなのだろう。
ただ、好きで独身をやっているわけではない。人並みに奥さんも欲しければ彼女も欲しい。だが、プライベートでは出会いがなく、パパ活アプリで若い女の子と遊んでいる始末である。だが、パパ活アプリをやっているような若い女の子と遊んでいることも、僕が若さを保てている秘訣のように思う。同年代と付き合うと一緒に老け込んでしまうような気もするのだ。
彼女もまた独身だった。だからこそ若々しさが残っているのだろう。お互いにフリーな立場である。これはもう口説いてしまえ!と天に啓示を受けているような気がした。だが、前述のように同年代と付き合うと老け込んでしまうという持論がある。自分が老いることは構わないのだが、高校生の頃のかわいい面影が残っている彼女を老け込ませる事に躊躇する自分もいた。ただ、一緒に年を重ねていくという喜びもまた存在するのだ。
すると、彼女の友達が彼女に「ねーねー、なんでそんな若々しいの?若さの秘訣を教えてよ」と馴れ馴れしく話しかけていた。興味深く、僕がさりげなく耳を傾けていると、彼女はこう答えていた。
「自分より若い子と付き合うことかなー」
そう言って、彼女は友達にスマホの画面を見せていた。きっと、そこにはママ活アプリが入っているのだろう・・・。
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